ストレスを感じやすい場面とは

看護師が感じるストレスは、人間関係や仕事に関することが大半でしょう。仲間や上司とうまくコミュニケーションがとれない、ふとした言い争いがきっかけで関係が悪化してしまったなどは、よくあるトラブルです。人間関係のストレスは非常につらいもので、それはメンタルに影響してきます。人は肉体疲労よりも精神的なストレスを受ける方がつらく、回復に時間がかかる傾向があるのです。

人間関係のストレスは、働く人に問題があると思われがちですが、仕事量が多すぎる、収入が少ないといった理由が引き金になるケースは少なくありません。給料が安いうえに仕事量が多いと、ストレスが溜まって周りに当たり散らす人が出てきてしまいます。

また、研修や勉強会などが多すぎるのも、看護師のストレスを招く原因になりかねません。キャリアアップを優先させすぎると、プライベートが犠牲になりやすいので要注意です。仕事で無理をすると、うつ病などの心の病にかかり、そうなれば長期の休職が必要になってしまう可能性もあります。うつ病で長期ブランクを作ってしまえば、復職するうえでの障害にもつながってしまうでしょう。

職場環境は、自分の努力では変えることが困難なため、必要に応じて転職も視野に入れてみることが大切です。大学病院や総合病院といった大規模な職場や、看護師の人数に余裕のない職場などは、ストレスが溜まりやすい傾向にあります。逆に小規模なクリニックや、看護師一人ひとりの仕事量が少ない職場は、ストレスが溜まりにくいです。