どのような仕事も大変であり、ストレスを感じた経験がある人も多いでしょう。その中でも、他人の命と関わり、不規則な生活サイクルになりやすい看護師は、特に強いストレスにさらされる職業の1つです。そのため、職場によって違いがありますが、新人看護師や新人教育を任される看護師、役職に就く看護師などに対し、1年に2回から3回ほどリフレッシュ研修が開かれています。
フレッシュ研修とは、1991年に厚生省からの要請を受け、国からの補助によって行われる取り組みです。リフレッシュ研修の内容は、ゲームや食事を通じてコミュニケーションを深めるもの、外部の講師によるストレス対処法の講義、先輩の実体験に基づくアドバイスなどがあります。
特に就職した1年目は、ストレスに対するケアが大切なのです。先輩の指導が外れ、1人で仕事を任されるようになると、生活リズムの乱れと合わさり、強いストレスを感じるでしょう。日勤と夜勤による不規則な生活に身体が順応できるまでには、集中力の低下や食欲不振、不眠症に悩む人もいます。そうした人が気分転換でき、悩みを打ち明けたり、アドバイスを受けたりするための場がリフレッシュ研修です。
また、新人教育する立場や役職に就くと、指示や指導、場合によっては叱責が必要になります。これは、多くの職種で経験することですが、命に関わる職場では感情コントロールの難易度が上がるのです。その心得や技術を学べるように、さまざまな立ち場の看護師に対してリフレッシュ研修が行われます。