ストレスと上手く付き合う方法

看護師がストレスと上手く付き合う方法は、仕事やプライベートなどを誰かに相談することです。人に話を聞いてもらうことで、日頃溜めているストレスを吐き出せるでしょう。職場に仲良い人がいれば、その相手と話すのも良いです。職場の人に話して噂が広がることを避けたい場合は、家族やプライベートの友人に話を聞いてもらうことをおすすめします。

また、3つのRを意識した行動をとってみるのも方法の一つです。3つのRとは、休息の「Rest」、趣味や娯楽の「Recreation」、リラックスの「Relax」を指します。ストレス解消に重要なのは、睡眠時間を十分に確保することです。仕事の緊張感で眠れないときは、お風呂に入ってストレッチをして寝る準備をしましょう。リラックスには気持ちが落ち着く音楽を聞く、お気に入りのアロマを焚くのも有効です。

そして、生活習慣の改善も、ストレスと上手く付き合ううえで欠かせません。体質によっては短時間睡眠でも問題なく活動できる人はいますが、睡眠不足だと感じる人は8時間程度の睡眠をとりましょう。食事に関しては、朝食を毎朝しっかりととって、できる限り間食に気をつけることが重要です。

睡眠時間の確保や食生活の改善と同時に、適切な運動も行いましょう。身体を動かすことで気持ちがリフレッシュし、ストレスの軽減も期待できます。生活習慣の改善にはタバコを吸わない、アルコールを飲みすぎないことなども大事です。

ストレスを感じやすい場面とは

看護師が感じるストレスは、人間関係や仕事に関することが大半でしょう。仲間や上司とうまくコミュニケーションがとれない、ふとした言い争いがきっかけで関係が悪化してしまったなどは、よくあるトラブルです。人間関係のストレスは非常につらいもので、それはメンタルに影響してきます。人は肉体疲労よりも精神的なストレスを受ける方がつらく、回復に時間がかかる傾向があるのです。

人間関係のストレスは、働く人に問題があると思われがちですが、仕事量が多すぎる、収入が少ないといった理由が引き金になるケースは少なくありません。給料が安いうえに仕事量が多いと、ストレスが溜まって周りに当たり散らす人が出てきてしまいます。

また、研修や勉強会などが多すぎるのも、看護師のストレスを招く原因になりかねません。キャリアアップを優先させすぎると、プライベートが犠牲になりやすいので要注意です。仕事で無理をすると、うつ病などの心の病にかかり、そうなれば長期の休職が必要になってしまう可能性もあります。うつ病で長期ブランクを作ってしまえば、復職するうえでの障害にもつながってしまうでしょう。

職場環境は、自分の努力では変えることが困難なため、必要に応じて転職も視野に入れてみることが大切です。大学病院や総合病院といった大規模な職場や、看護師の人数に余裕のない職場などは、ストレスが溜まりやすい傾向にあります。逆に小規模なクリニックや、看護師一人ひとりの仕事量が少ない職場は、ストレスが溜まりにくいです。